東京、表参道で【似合わせカット×髪質改善】で口コミで有名。
美容室 tas(タス)です。
最近よく見るんですが(流行ってるのか?)
Instagramとかで髪サラサラ〜って。(画像は検索しました。)
「髪質改善でこんなに綺麗になります。」ってのよくありますよね。
綺麗だ、、、、けど髪質改善ってなに??
縮毛矯正?トリートメント?そもそも施術メニューの名前なのか??
結論から言うと、その人(美容室)によって違うのでなんとも言えない(泣)
色んなパターンがあるのでご紹介していきますね。
髪質改善(縮毛矯正)としてやっている場合
タイトル通りです。
”髪質改善”のターゲットになるお客様は「癖で扱いづらい、髪質で広がる、ダメージでまとまらない」のどれかに当てはまると思います。
そういう方に最適なアプローチ方法は何度も書いてきましたが、ストレートパーマ、縮毛矯正ですよね。
ダメージ0ではないですが、結果的に癖はなくなり、まとまりがよくなるので綺麗になりますよね。(綺麗に見える)
ストレートパーマ、縮毛矯正をすると、ダメージに強くなることや、毎日のアイロンの手間が減る(ダメージ要因が減る)ので結果的に髪は良くなるので僕的にはオススメです。
↓参考記事を貼っておきますので気になる方はこちらから。
参考記事:縮毛矯正をかけると髪が強くなる!
「毎日のアイロンVSストレートパーマ」どっちが傷まない??
”縮毛矯正”というと髪が硬くシャキンとなりそうなイメージがある方も多いと思います。
でもそうなってしまったら、元も子もないですよね。
なので髪質改善(縮毛矯正)と謳っている美容師さん(美容室)は技術や経験があり、そして自信のある方だと思います。
僕もずっと言ってきましたが、理解して極めれば、髪をやわらかくできる素敵な技術です。でも僕は”改善”って言葉が好きじゃないので使わないですが(笑)
まとめると、ストレートパーマ、縮毛矯正という技術を使って、癖をとり(まとまりよく)、髪をやわらかくし、ダメージでパサつく部分もまとめる技術のことを髪質改善と呼んでいる。
髪質改善(トリートメント)としてやっている場合
これもよくあるパターンですね。
美容室には色んなトリートメントがあります。
一番よくあるのはいわゆる”髪の中に栄養を入れる”もの。
「ダメージホールが〜〜」「PPTが〜〜」「水分を〜〜」みたいなやつです。
髪の中に擬似的な栄養を入れ、皮膜でコーティングするものです。
ホームケアやサロンのトリートメントも大体これです。
髪の常識として、”傷んだ髪は元には戻らない”。
なので、一時的に綺麗に見せているだけです。
が、別にそれを否定しているわけではなく、”綺麗に見せる”ことも必要です。
そして最近見かけるのは、トリートメントと縮毛矯正の間のような位置付けで行われているもの。
「〜〜トリートメント」「〜〜ヘアヘステ」とかそんな名前が多いですかね。
髪はダメージすると毛が歪みます。
癖じゃないのに毛先がうねる、まとまらないのはそれが原因。
その歪みをとって、まとまりやすくしようという施術。
グリオキシル酸という成分が主なのですが、最近流行っており色んなメーカーさんからも新商品が出ています。
間のような位置付けと言いましたが、縮毛矯正のように還元剤(結合を切る働きをするもの)を配合していないので、癖を伸ばすことはできませんが、毛穴の形が原因の波状毛と呼ばれる癖は多少落ち着きます。あとはエイジング毛(年齢を重ねると癖が出てきた。毛髪内のタンパク質量の変化が原因。)にはとても効果があります。
最近一番見るのがおそらくこれです。
僕もサロンでは取り扱っており、施術で使うこともあります。詳しい説明は割愛しますが、従来のトリートメント(栄養を入れる)とも、癖の原因とも違う部分からアプローチできるので、施術の幅は広がったように感じます。
髪に栄養を入れるわけではないので、トリートメントという名前で表記するのは疑問が残るところです。
ちなみに”トリートメント”だからと言って、ダメージが0なわけではありません。美容室にダメージが伴わないメニューはありません。
まとまると、高濃度のトリートメントで髪の中身を埋め、皮膜で蓋をすることで綺麗に見せているもの、もしくは髪の歪みをとって綺麗に見せているものを髪質改善と呼んでいる。
メニューというより提案として行っている場合
これはタイトル通り、髪質を改善するために、どうすれば良いかお客様と美容師が話して決めること。
トリートメントをするのか、縮毛矯正をかけるのか、ホームケアを変えるのか。
「髪綺麗にしていきましょ。そのためのお手伝い、アドバイスさせていただきます。」みたいなことを言っているんですね。
その他(カラーやパーマ)
その他、「髪質改善カラー」や「髪質改善パーマ」などと表記されている場合。
この業界は”言ったもん勝ち”です。「○○アッシュ」「○○ベージュ」とか色の定義はありません。「これはヴィンテージアッッシュって色です。」って言ってしまえばそうなります。
ふざけてますよね、、、でも本当にそうなんです。
カラーやパーマをして髪が良くなる理屈はありません。
これも言ったもん勝ちです。髪質改善カットも言ってしまえば成立します。
なにそれ!?って感じですよね(笑)
「髪の中の○○と結合して強度が増えます。」とか「やればやるほど綺麗になるカラー。」とかはただの宣伝文句。難しい専門用語を並べていれば大体信じます。
薬剤をつけている以上、必ずダメージはあります。
100回繰り返したら今より良くなっているか?多分ボロボロでしょうね。
カラーやパーマで髪が綺麗になる理屈は今のところありません。
強いていうなら、カラーでツヤが出て綺麗に見えるぐらいですかね。
まとめ
色々書いたので、お分かりだと思いますが、【髪質改善】に定義はありません。言葉だけが一人歩きしてしまった印象。
美容業界はグレーゾーンだらけです。
こんなこと書いちゃ怒られるかもしれませんが、例えばの話、本当はカラー剤同士を混ぜるのもNGなんです。
希望の色にするために、ピンクとブラウンを混ぜたいけど、薬事法というもので制限されています。
でもメーカーのパンフレットにはオススメのカラーレシピとかで配合比率が載っていたりとか。
カラーも本当は染める前にパッチテストっていうのをやらなきゃいけないんです。
アレルギー反応がないかどうか調べるもの。ちなみに48時間かかります。
やってられないですよね。僕もやったことないです。
ちなみにカラーがそうなので、もちろんパーマやストレートも色々制限があります。
”この範囲でしか薬を作れない”という制限。
だから美容師はその範囲で作られた薬剤同士を混ぜて調整します。
「じゃあ最初からそういう薬を作ればいいのに。」って思いますよね。
でも作れないんです。だから混ぜる。ちなみにそうしないと色んな髪質には対応できません。僕も何種類も混ぜます。
だからグレーゾーンに支えられてるのも事実。
本気で制限されたら美容師できないし、誰も髪型を楽しめなくなります。
でもいいことばかりじゃなく、今回の【髪質改善】のような曖昧なことも多いんですよね。
ストレートパーマと縮毛矯正の違いが曖昧なのも同じ。
これだけ書いておいてなんですが、そのお店、人によって違うので確認するのが早いです。
一概に”髪質改善とはこういうもの”とは言えません。
ちなみに僕はこの言葉があまり好きじゃないので使いません。
”改善”って元がすごい悪いみたいじゃないですか?
元々の髪質や癖を否定するようであまり気持ちよくないので使っていません。
あと、”改善”とか”修復”とか”治る”とかは言葉の意味的にちょっと違うかなと。
”綺麗になる”とか”良くなる”は使いますけどね。
傷んだ髪は二度と元に戻らないので。これは唯一変わらないもの。
研究が進んで本当に治るようになればいいんですけどね。
僕的オススメ。
シンプルですが、癖のある方はやはりストレートパーマ、縮毛矯正を。
ダメージでうねる、そんな方は上に書いた歪みをとるトリートメント(?)が効果ありです。
その他は美容室でしなくてもいいと思います。
あと一番大事なのがホームケアですね。
家で使うシャンプー、トリートメント、アウトバストリートメント、ドライヤーなど。
一応参考までにオススメドライヤーとスタイリング剤の記事を貼っておきます。
美容室でどうこうするより、家でのケアの方がよっぽど大事です。
2ヶ月に1回美容室に行く方は、1年のうち359日はホームケアでどうにかするしかないです。
傷んだ髪をどうするかより、傷ませないためにどうするかが大事。
髪は傷んだら元には戻りません。
綺麗な髪をつくるために、正しい知識は必要です。
世の中に溢れかえってる色んな情報に惑わされないようにしましょう。
プロに聞くのが一番ですので、信頼できる美容師さんを見つけましょう。