東京、吉祥寺のUn ami kichijojiで美容師をしている、西口朝都です。
縮毛矯正のスペシャリスト。
自己紹介はこちらから。
一般的な認識で、縮毛矯正をした髪は明るくなりづらい。
透明感のあるカラーが叶いにくい。と言われています。
これはなぜかというと、髪はタンパク質というものでできているんですが、
それがある温度と時間以上だと、タンパク変性というものを起こします。
熱で形が変わってしまうんですね。
よく例えられるのが卵。タンパク質です。
生卵に熱を与えると、ゆで卵や目玉焼きになりますよね。
その形が変わったゆで卵や目玉焼きを、元の生卵に戻すことってできないと思います。
髪も同じ。一度熱で形を変えられたものは戻りません。
きれいなストレートに見えても、中は熱で形を無理やり変えられてダメージしています。
髪が本来耐えれない温度で火傷しちゃってるんです。
そうすると炭みたいになり、髪色もくすんで見えます。
ちなみにデジタルパーマも同じ。温度は低いですが時間は長いです。
なのでその部分はタンパク変性を起こしています。
もちろん、日々のスタイリングで使うヘアアイロンも同じです。
ちなみに健康な髪が耐えれるのは180度で10秒間と言われています。
健康ってのは、カラーもパーマもしていない全くダメージしていない髪のことです。
今どきそんな人中々いません。。。
アドバイスするとしたら、オイルをつけて熱のダメージを軽減するだとか、
できるだけアイロンの触れる時間を短くすることです。
ちなみに髪質にもよるので一概には言えませんが、低い温度で長時間あてるより、高い温度で短時間のほうが髪には優しいです。
140度とかで形がつかないから10秒20秒とかアイロンを当てるより、180度とか200度とかでも1秒2秒のほうが、毎日使うなら断然いいです。
髪にとってはどちらも高温。できるだけ時間を短くすることがポイント。
少し脱線しましたが、髪のタンパク変性を起こさないようにすることが大事。
先ほど健康な髪で耐えれるのが180度で10秒間と言いました。
でもそんな人はいません。
みんなカラーもパーマも楽しんでいます。
毎日アイロンも使います。
それプラス縮毛矯正では、髪に薬をつけてからアイロンを使います。
髪がよりデリケートな状態にです。
耐えれる温度と時間はめちゃくちゃ減ります。
だからそれを間違えると髪はダメージし、硬くなります。
これがタンパク変性。
縮毛矯正をすると色がくすむ理由はこれです。
でもそれは美容師もみんなわかっています。
みんなできるだけそうしたくないと思っています。
じゃあなんで防げないのか??
理由はただ一つ。
髪とか薬剤とかって数値化できないんです。
この髪の硬さは4、ダメージレベルは2、薬の強さは3、アイロンは180度で5秒、スライスは1cm、水分量は20%、、、、とか
ぜーんぶ数値化できたら、これがこれだからこうという失敗しないマニュアルができるかもしれません。
でも百人いたら百人とも髪質は違う。
髪の中身の構造なんて全然違う。そしてれが癖の生まれる理由。
ダメージしてるから優しい薬でいこう。
でも髪が強かったら??癖が強かったら??
この髪質でこのダメージだったら何度まで耐えれるかな?
165度で4秒??
そんなの誰にもわかりません。
要素が多すぎてまとめられません。
もうどうすればいいの感じですよね!!
そんな中、唯一頼りにできるのは指先の感覚です。
こんだけ言っといて説得力ないかもしれませんが(笑)
でもほんとにそう。
触ったちょっとの違いでしかわからない。
今までの経験と勘が頼り。
でも最近は外れナシです。
上手な人はそこがうまいんです。
数をこなして経験を得て、自分の感覚をつかむ。
カラーなら薬と時間と温度と髪の状態ぐらいしか要素はないですが、
薬、温度、時間、水分量、テンション、圧、角度、アイロンの温度、処理、、、、
これに癖の種類やら髪質、ダメージレベル、などなど
多すぎる要素が関係してくるので、
全てに適切な判断をできる感覚が必要不可欠。
僕はもちろんその全てにこだわっています。
絶対タンパク変性は起こさせない。髪の体力は残して。
だから縮毛矯正の仕上がりはもちろんのこと、
今回のテーマであるカラーとの兼ね合い。
きれいな透明感あるカラーを実現するためには、そこを大事にしています。
こんな感じも余裕で叶います。
透明感カラーはもちろん、毛先にパーマだってかけれます。
僕のInstagramに縮毛矯正以外のヘアスタイルのイメージを載せています。
こんなカラーもパーマももちろん叶います。ぜひチェックしてみてください。
私の髪でもできるの?って不安な方はお気軽にお問い合わください。
専用LINEを設けていますのでお気軽に。→@ejb8557d