東京、吉祥寺のUn ami kichijojiで美容師をしている西口朝都(アサト)です。
縮毛矯正のスペシャリスト。
自己紹介はこちら。
今回もお客様施術写真。
ブログを見てご来店いただきました。
いや~嬉しいですね。
ありがたいことにいつもとてもいい方ばかりで、お話してて楽しいです。
今回は事前にメッセージをいただいていました。
コピペですみません。
【かなり強めの縮れ毛で、縮毛矯正をかけ続けています。ひたすら真っ直ぐという長年のスタイルに辟易し、なんとかイメチェンをと思い半年くらい前にデジパもかけた結果、毛先はかなり傷んでいます。傷んでいる部分は切りたいです。確実に癖を伸ばして頂けることを前提に、可能であれば、デザイン的な遊び心や、普段のお手入れのし易さなども考慮してプラスアルファのご提案を頂けると嬉しいです。】
かなりお悩みのようでした。
それぞれ悩みはあると思うので、全然ぶつけてきてください。
それに答えるのが僕たちの役目です。
beforeです。
ちょっと写真見えづらいと思いますが、3ヶ月前に縮毛矯正の履歴があります。
部分部分で捻転毛と縮毛が混じって、癖の強さは10中8。
カラーはしておらず、髪質はかなり硬めでしっかりしています。
注目してほしいのは縮毛矯正をかけ続けている毛先。
カラーをしていないのに、かなり明るくなっています。
これは強いアルカリによるダメージが原因。
そして、髪自体が硬くつぶれているんですが、一本一本がうねっています。
癖が戻るって感覚ですね。ちゃんとかけた戻らないんですよ。
このことから、
・今までは強い薬を使われていた(髪色の抜け方、ダメージから)
・アイロンでの高温処理(髪が硬くつぶれていることから)
・アプローチする結合を間違えた(癖が戻っていることから)
と判断。
今回施術する内容はまぁ真逆です。
どういうことかというと、こういう髪質に対して必要なのは、
強い薬でも高温の熱処理でも、物理的パワーでもなく、
【時間】です。
特に最初の薬を塗布するとき~放置時間。
ここが重要。この時間は短縮するわけにはいきません。
また次の機会で詳しく説明させてもらいますが、髪の中には癖の原因になる結合がいくつかあります。
髪質によって変えますが、今回の場合はその全ての結合にアプローチします。
そのほうが負担なく、髪がきれいになります。
前回までの履歴の考察ですが、
結合A(いくつかあるうちの1種類だと思ってください)を強い力で切り、BやCは残ったまま、高温のアイロンで熱処理します。
そうすると、キューティクルと呼ばれる髪の外側部分が熱で貼り付けられ、なんとなくまっすぐになります。
そして、ダメージするとそのキューティクルがはがれるので、内側の癖が出てくる、戻るみたい感覚になります。(実際はちゃんとかかっていないだけ)
この違いはかなり大きく、間違えてはいけないところです。
今回は弱い薬でしっかり時間を置きます。
薬を三種類時間差で塗布。
アイロンは最低限。
根元はしっかり伸ばしつつ、毛先も少し質感をやわらかくします。
でもタンパク変性を起こした髪はやはり限界があるので、今回は応急処置。
毛先を少し切らせてもらい、できるだけやわらかく見えるように。
after
やわらかくしっとりしたんじないでしょうか。
根元は伸ばし、毛先の履歴の部分はやわらかくなるように少しだけ工夫を。
髪型やスタイリング方法も今までと違う雰囲気で、喜んでいただけました。
こういうのにやりがいを感じますね。
ご新規のお客様、長時間ありがとうございました!
また気になることや、何かあればご相談ください。
→@ejb8557d
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