東京、吉祥寺のUn ami kichijojiで美容師をしている西口朝都(アサト)です。
縮毛矯正のスペシャリスト。
自己紹介はこちら。
お久しぶりです。
コロナで今世界が大変な状況ですね。
実はうちも今日から営業自粛です。
いつ再開するか分かりませんが、一ヶ月ぐらいはかかるのかな。
コロナに関しての自分の考えなどは別メディアで発信しました。
すごいたくさんの方にシェアしていただき、嬉しい限りです。
興味ある方はnoteにて。
なのでこちらでは特に触れませんが、家にいるであろう方のためにブログをまた書きます。
最近ほんと書いてなかったですからねw
今美容室行けないから大変ですよね。
今日は、連珠毛という特殊な癖の縮毛矯正について。
癖は全部で4種類。
このブログでは何度も書いてきましたが、癖には種類があります。
・波状毛
・捻転毛
・縮毛
・連珠毛
この中で、波状毛、捻転毛、縮毛はいわゆる癖です。
原因は毛穴の形や毛の中身が均一でないこと。
縮毛矯正などで対応可能です。
ただ、この連珠毛だけは特殊です。
そもそもの原因が違って、先天性の病気だと言われています。
治療方法もわからず、縮毛矯正でも中々対応するのが難しいです。
なぜ難しいか?
癖が強いからではありません。
連珠毛の特徴。
先ほどの波状毛、捻転毛、縮毛、この3つは基本的に毛の形がうねっています。
ドライヤーのコードとか想像するとわかりやすいかなと。(例えです。)
簡単に言うと、コードの捻れをほどけばいいわけです。
そうすれば、癖は収まり、解決されます。
ところが連珠毛。
これは全然違います。
うねるとか捻れるとかそういう表現ではなく、毛がデコボコ。
漢字の通り、珠が連なったような形をしており、よく例えられるのが数珠やビーズ。
細いところ、毛が太いところが交互でもなく、規則性もなく、バラバラにあります。
触るとほんとにデコボコです。
細いところは極端に毛が弱いので、すぐにちぎれます。
だから基本的に髪が伸びません。
これは実際にご来店された連珠毛のお客様。(濡れてる状態でこれなので、乾かすともっと広がってました。)
今のところ病気と言われている連珠毛の治療法はありませんし、原因も分かりません。
連珠毛に縮毛矯正で対応できるのか?
少し効果あるとしたら縮毛矯正ですが、マシになる程度。
しかも難易度はめちゃめちゃ高いです。
・細いところですぐにちぎれるほどの毛の弱さなので、薬のパワーを使えない。
・そもそも毛のうねりや捻れじゃないので、伸ばすとかそういう概念じゃない。
縮毛矯正をイメージで言うと、ドライヤーのコードの捻れをほどくために、
薬剤でコードをやわらかくして、ブローとアイロンで、引っ張ってまっすぐにするんですね。
これを連珠毛にすると、普通の薬剤じゃまず毛がちぎれます。
そして引っ張っても、デコボコがなおるわけではない。
それでもなんとかしたい場合。
方法は1つだけです。
デコボコの太い部分を潰して、限りなく全部を同じ太さに近づける。
正直力技です。
この珠の部分を潰して、細いチェーンの部分に合わせるってことです。
通常の癖に対する縮毛矯正で、僕はアイロンプレスを一切しません。(アイロンで圧をかけて挟むこと。)
そうすると、毛はぺたんこになります。そんなことしなくても癖は伸びます。
ただ、この連珠毛に関してはそれが必要です。
熱変性と言って、タンパク質を変性させて無理矢理形を変える。(熱変性が起きるとシャキシャキになるし、ぺたんこになる。)
正直、自然にさらっとするのは難しいです。
アイロンテクニックも必要だし、薬の考え方、毛の体力を見極める経験も必要。
これは僕が施術した方の写真です。
今の僕ではここまでが限界ですが、喜んでいただけました。
僕ももっとレベルアップしたいと思いますが、自然にならないとはいえ、これでお客様が喜んでいただけるなら正解じゃないでしょうか。
もしそういう癖でお悩みの方いましたら、必ず技術のある美容師さんに相談してください。
僕ももちろん相談に乗ります。
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